容姿コンプレックス

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01.今日のぼやき

久々に「ミッション: インポッシブル2」を見た。

ストーリーやアクションも素晴らしいが、何よりトム・クルーズがめちゃくちゃかっこいい。

映画、ドラマ、アニメ、特撮ヒーローなど、男子なら1度は二枚目の主人公に憧れるのではないだろうか。

少なくとも自分はずーーーーっと憧れている。

中2(厨二)の頃はよく自分を映画の主人公に見立てた妄想を繰り広げていた。

いつの間にかそのような妄想をぱったりしなくなった。身の丈を思い知ったのだろう。

それこそ中学生くらいから、ずっと自分の容姿に苦しめられてきた。

自分の見た目に絶望してからは、積極特に人間関係を築くことができずに苦労した。

ましてや恋愛なんて以ての外だ。

メンタルについて考える中で、容姿と自己肯定感の密接な結びつきを身をもって感じている。

今日はそんな自分の容姿について書いてみる。

別に不幸自慢がしたいわけではないので「こんな奴でも頑張って生きてるんだな~」くらいに思ってもらえれば嬉しい。

02.身長

まず身長が低い。

背の順なんて最低な仕組みが、いつまであったか記憶にないが、最後にした記憶では断トツで先頭だった。

ルックスを表す上で身長は最もわかりやすい指標の一つだ。

低ければ舐められるし、スポーツも基本的に不利だ。

この身長のせいでお洒落にもまったく興味がない。

服を買うときはデザインは二の次で、丈感の合う服を必死に探している。

好きな柄のシャツがあっても、サイズが合うものなんてほとんどない。

おかげで買い物が全然楽しくない。もっとお洒落を楽しみたい人生だった。

今さらどうしようもないことはわかっているのに、「あと少しでも身長があれば…」などと事あるごとに考えてしまう。

03.肥満

太りやすい体質が昔からコンプレックスだった。

社会人になってからはストレスで10キロ以上太った。

身長が低いため、一気に老けて見られる。ただの小太りのおじさんだ。

顔に出やすいため、わずかな体重の変化ですぐ他人に気づかれる。

「肥満は万病のもと」と言われるとおり、太っているといまいち体調が優れない。

若くして健康診断に引っかかるなど、何も良いことがなかった。

04.肌

肌の美しさは男女問わず気になるところだろう。

かくいう自分も、思春期時代からニキビ・吹き出物にずっと悩まされてきた。

少しでも生活習慣が乱れるとすぐに肌荒れを起こす。

コロナ禍ではマスク荒れに随分と苦しんだ。

さらにはヒゲをはじめ、腕や足など、体毛がかなり濃い。

毛が濃いとどうしても清潔感がないように見られる。

チビだからといってかわいい路線になれるわけもなく、体毛のせいで中学校入学時には既に少年感は喪失していた。

青ヒゲ+吹き出物だらけの汚い顔に、鏡の前で何度絶望したことか。

05.薄毛

何よりもこれが辛い。いわゆるAGAというやつだ。

AGAとは「男性型脱毛症」の略称であり、成人男性の薄毛や抜け毛のほとんどがAGAが原因と言われている。

発症したのはおそらく22~3歳の頃。統計的にもかなり早い方だと思う。

それまであるのが当たり前だったものを日々失っていく喪失感は何にも代えがたい。

前述までのコンプレックスは、昔からの体質のため、嫌々ながらもある程度は受け入れていた。

身長はどうしようもないし、肥満や肌はまだ改善の余地がある。

しかし、これだけは本当に受け入れられなかった。

当時はまだ20代前半、圧倒的少数派だった。誰にも相談ができなかった。今みたいに赤裸々に体験談を語ってくれるユーチューバーもいなかった。

チビで、デブで、ニキビ面で、頭はハゲているのに体毛が濃くて…いったい何重苦だ。俺が何をしたっていうんだ。あんまりだ…

さすがに薄毛になり始めたときは、生きとし生けるものすべてを恨んだ。

一度死んで来世に期待した方がましではないかと、真剣に考えた時期もあった。

06.それでも生きる

大変ありがたいことに、こんな自分でも結婚をすることができた。

何よりも妻に感謝だが、ここに来るまでに自分自身も結構頑張ったと自負している。

食生活を徹底し、日々の運動を欠かさず、肌ケアをこまめに行うことで、体重をかなり落とし、ニキビ面もかなりましになった。かれこれ5~6年は続けている。

クリニックに通い、AGA治療も行った。知人・友人に打ち明けても全然気づかれないくらいには髪を維持している。(社交辞令かもしれないが・・・)

青ヒゲ脱却のため、痛みに耐えながらレーザー脱毛もした。

相当なお金と時間をかけて、ようやく「普通」になることができた。

別に男前になったわけではない。せいぜい他人が不快に感じないレベルを維持しているだけだ。

「なんであいつは何もしなくてもきれいな見た目をしているのに、俺は頑張ってもこんな感じなんだろう」時々無性に虚しくなる。

それでも今持っている手札で戦うしかない。どうせあいつにもトム・クルーズにもなれないのだから。

容姿が自己肯定感に与える影響の大きさを人生をもって体感している。

容姿に絶望している時期は本当に人に会いたくなくなる。少しの外出すらしたくない。

だが、変化が目に見えてわかると、世界が少しずつ違って見えてくる。

「もう少しコミュニケーションを頑張ってみようかな」そんな気持ちにさせられる。

自分を好きになれるよう、はたまた誰かに好きになってもらえるよう頑張れば、もしかしたら自分と一緒にいてくれる人が現れるかもしれない。そんな淡い期待を胸にコツコツと積み重ねてきた。

おかげであの最悪の時期よりは、自分のことが少しだけ好きになれた。

それでもまだ自分が嫌いだし、相変わらず他人を羨ましく思う癖は直らないが、こんなかんじで1つずつでも自分を許せるようになっていきたい。

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