船のゆくえ

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01.今日のぼやき

最近色々と上手くいっていない。

人生には波があるものだ。良い時もあれば悪い時もある。

よく言われるそれらの言葉は、主に外的要因を指す場面が多い気がする。仕事でトラブルが発生したとか、人間関係が上手くいかないとか。

自分の場合は少し違う。それまで目を背けていた自分のダメさを思い知る機会が、短期間に何度も重なる。そんな感じだ。

多くの人が社会という荒波を乗り越えようと必死に舵を切る中、自分だけ船底に開いた穴からあふれ出す海水を必死にかき出している。沈まないようにバランスを保つことで精一杯だ。

広がり続ける穴はいつからあったのか、どうすれば塞ぐことができるのか、30年以上乗っているがいまだにわからない。

もし今嵐が来たらどうなってしまうのか…

02.比較病

なぜ最近、自分の船底を何度も確認する機会が増えたのか。

おそらく他者との関わりが急に増えたからだろう。

思い返してみれば、ここ1か月くらい学生時代の友人をはじめ、比較的多くの知人と会う機会が重なった。ありがたいことだ。

しかし、ここで心の隙間からいつもの比較病が顔を出す。

「他人との比較は無意味だ」「自分のできることを粛々とこなすしかない」何度も自分に言い聞かせる。

友人の近況、成功談や失敗談など、心穏やかに楽しく聞いているつもりだ。

しかし、話を聞いた後、ついつい自分の船底をチェックしてしまう。

「この船で彼の体験した嵐を乗り越えることが出来るだろうか」

「彼ほど上手く舵を取れるだろうか」

「やはりどうしてもこの船底の穴が気になる」

よせばいいのに、色々なことが頭によぎってしまう。

03.他者との関わり

自分は人付き合いがあまり得意ではない。他者の気持を汲み取ることや、その場の空気を読むことがとても苦手だ。

社会に出てからは最低限の関わりだけを持ち、それ以外の人間関係からは距離を置くようにしている。仕事だけでも手に余るのに、プライベートにまで煩わしさを持ち込みたくない。孤独感がないわけではないが、一人で黙々と趣味に没頭する方が性に合っている。

色々と御託を並べてはいるが、その心は、他者を傷つけたくないし、何よりも自分が傷つきたくない。

アドラー心理学によると「人間の悩みは全て対人関係の悩み」らしい。

こんな自分がどうしたら心穏やかに生きられるか、昔から様々な書物を読み漁り、試行錯誤を続けている。承認欲求が諸悪の根源であることも頭ではわかっている。

導き出した暫定的結論は「自分のやるべき(やりたい)ことを定め、達成感を積み重ねる」ことだ。

しかし、たまにこうして他者と関わる機会が増えるとやたらと心を揺さぶられる。

必要以上に他者と関わってしまったからか。積み重ねた達成感が足りていないからか。

きっとあれこれ考えていても答えは出ない。なかなか難しい。

「知る」と「わかる」は別物だ。暴れ出す承認欲求を抑える必要性はよく知っているが、心の奥底ではまったく「わかって」いないのだろう。

教本を読むだけで楽器は上手くならない。それと同じで、練習や本番、つまり体験を積み重ねないと「わかる」まではきっと到達しない。

今まで避けてきたが、もしかしたらもっと他者と関わり、傷つくことが必要なのかもしれない。(もちろん無理のない範囲で…)

船底の穴を凝視し続けるべきか、見て見ぬふりをすべきか、はたまた第三の選択肢があるか。

どうすればこの船の例えが、自分の作り出した妄想だと気付くことができるのか。

これからも自分を許す方法を模索し続けなければいけない。

明日からまた1週間が始まる。

どうか今週も沈みませんように。

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